ヴルカヌス・イン・ヨーロッパに参加しますに記載したとおり、1年間の語学研修とインターンシップに参加してきます。 僕の場合は、4ヶ月間アイルランドのダブリンで英語の語学研修を、残る8ヶ月間ベルギーのルーヴェンで企業研修を行います。
そもそもなぜこのようなプログラムに参加することになったのか。 海外への興味はもともとあったのですが、どちらかと言えば迫り来る就活時期を前に、自分がどんな分野で働きたいかが未だ見えず、焦っていたことが大きいように思います。
もともと重工系の企業に関心があり、なんとなく参加した夏のインターンシップ。
そこで得た結論は、「仕事にやりがいを感じられないと働くことはかなりつらい」ということでした。
このことはほとんど自明な事実だとは思うのですが、自分はもともと「やりがいなんてなくていいからまったり働きたい」という人間だったため、この発見はとても大きかったです。
一言添えておくと、参加したインターンの内容にやりがいが全くなかったわけではありません。
むしろ、自分の興味のど真ん中である大規模プラントを近くに感じられたのは本当によかった。
違和感を覚えたのは、巨大なプラントの設計や保守に携わるためには、巨大な会社が巨大なプロジェクトを運営し、その中で文字通り組み込まれるように働かなければならなかったことです。
自分のフォーカスがあまりにも狭く、「もの」が見えづらい研修内容だったと感じます。
他にも、大企業ならではの社風というか「しがらみ」というか、そういったものを意識せざるを得ませんでした。
では自分はどのように働きたいのか。 まず、プラントなどよりサイズの小さい「もの」を相手にする仕事が考えられます。そこで働けば相対的に自分のフォーカスが大きくなるんじゃないかという安直な発想です。 また、「超」のつく大企業は肌に合わないということも考えられます。ベンチャーで身を粉にして働くという感じではないので、その辺りはバランスだとは思います。
何れにせよ、今はまだ評価関数も作れていないし、探索区間からスパースな情報しか得られていない状態です。
そうした状態で最適解を求めようとしても、解が存在しなかったり、ローカルミニマルに陥ってしまったりしまうでしょう。
目下の課題は、なるべくたくさんの情報を集めて、それらをもとに最適化問題を正しく立式するといった感覚でいます。問題さえ立ててしまえば、解も見えてくるはず(多分…)
この1年間はそのための準備期間として最大限活用したいと考えています。
もちろんせっかく海外に行かせてもらえるのだし、苦手意識のある英語を得意分野に変えるのは、1年を気持ちよく終えるための必要条件だと考えます。
また、研修を通して、今まで身につけた制御工学の理論的な知識を、業務に応用できるよう成長できたらと思います。
もし少しでも手応えを感じたら、海外で働くことも一度は視野に入れてみたいです。
正直いつまで学生でいるんだという周囲(特に家族)からの眼差しが気にならなくもないのですが、行くからには絶対成長して帰ってこようと思います。