資格取得と人生設計

簿記3級に合格してから、ファイナンシャルプランニング技能検定3級の勉強を進めています。 はじめは「社会に出るにあたって資格の一つや二つ取ったほうがいいだろう」と気軽な気持ちで始めた資格勉強ですが、簿記の合格を契機にその楽しさに目覚めてしまいました。 なんというか、やればやるだけ強くなれるところがRPGと似ていて癖になります。 また、TOEICなどのスコア式の資格と違い、受かるか落ちるかのどちらかである点も、ゲーム性を上げているように思います。 また一度ハマってしまったからには、より上位の資格にも手を出したくなります。 これらの資格は2級以上でないと転職などに役立たないと聞きますし、FP3級の受験が終わったら受けてみようかと検討中です。 一方で、資格の取得自体を目的化してしまうのは危ないとも感じています。 有限の時間の中で、いかに自分のキャリアの可能性を広げ、深化させるかが最も大切であり、資格取得はそのための手段にすぎません。 自分の場合、研究職としてのメインキャリアを歩みつつ、できれば研究された技術の知財化や商品化などにも携わりたいと思っています。 特に知財には興味があるので、知的財産管理技能士や弁理士の資格をとることは大いに検討すべきです。 さらに欲を言えば、資格に限らず、プログラミングや数学の勉強も今まで以上に進めていきたいです。 特にWebサービスをスクラッチから実装したことがないので、ぜひ挑戦してみたいです。 資格にせよ勉強にせよ、あまり手広くやると時間の無駄に終わることは明らかです。 これを機に一度ロードマップを作ってみるのもよいかもしれません。

December 26, 2016

簿記3級に受かりました

就職を春に控え、一般常識で欠けている知識を補うために受験した簿記検定3級。 本番で解答用紙の下書きを消し忘れるという手痛いミスをしてしまいましたが、本日結果を確認すると、しっかり点が加算されていました。 参考書として使ったのは、TAC出版のスッキリわかる 日商簿記3級 第7版 [テキスト&問題集]です。 全体的にコンパクトにまとまっており、無駄なく勉強することができました。 つぎはファイナンシャルプランナー検定を受験したいと思います。

December 6, 2016

LaTeXで図を作成するときにおすすめの方法

研究者の皆さんは,論文を作成するときにIllustratorなどのベクターイメージ編集ソフトを使っていることと存じます. しかしながら,こうしたソフトは一般に有償であり,学生には手が届かないもの. 中にはInkscapeなどのフリーソフトもあるため,そちらを使っている方もいるかもしれません(僕も少し前までこの方法でした). 今回僕が紹介する手法は,皆さんおなじみのPowerPointやKeynoteなどのプレゼンテーションソフトを使う方法です. 本手法には, ほとんどどのPCにもビルドインされているプレゼンソフトを使って作図できる(もちろんベクター画像として) 作成した図をそのままプレゼンの素材として流用できる プレゼンソフトの拡張機能を用いて,LaTeXコードで書かれた数式を自由に挿入・変更できる などのメリットがあります. さて,本題の方法ですが,至ってシンプルです. 今回はPowerPointで説明します. PowerPointを起動し,最もシンプルな白背景のテンプレートから新規ファイルを作成します 「デザイン」タブの「スライドのサイズ」から,スライドの縦横比を描きたい図に合わせて望ましいものに変更します 白紙のスライドに,図形ツールなどを使って図を作成します 新しい図は,スライドを改めて作成します 図を全て描き終わったら,「ファイル」からPDFとしてエクスポートします LaTeXのソースコードで図を読み込むとき \begin{figure}[t] \centering \includegraphics[page=1,width=60mm]{figure.pdf} \caption{An example. } \end{figure} というように,page=のオプションを用いることで,表示したい図に対応するページ番号を指定します LaTeXコードをコンパイルします …という感じです. この方法ですと,作成した図を一つのPDFファイルにまとめることができ,ディレクトリがすっきりするのも嬉しいポイントです. ただ,論文に挿入する図ごとに縦横比が大きく異なる際は,別の.pptxファイルを用意しなければいけませんので,注意が必要です. また,PowerPointの場合,IquanaTeXというマクロを使えば,任意のLaTeXコードをベクター画像として生成・編集できますし,Keynoteの場合,MacTeXに最初から付属しているLaTeXitを用いれば自由に数式を挿入できます. また,もしMatlabの図を使いたい場合,Matlabのプロットが表示されているウィンドウから「編集」→「Figureのコピー」を選んで,そのまま貼り付ければちゃんとベクター画像として処理してくれます. この方法を編み出してから,めんどくさい作図にかかる時間を短縮することができるようになりました. 読者の皆さんにも自信をもっておすすめします.

September 30, 2016

モーパッサン『女の一生』を読みました

二人の人間が、本当に魂の底まで、思いの奥底までひとつになることはできないのだと、ジャンヌは初めて思った。肩を並べて歩き、ときに抱き合うことはあっても、ひとつに溶け合うことはなく、心の底では誰もが生涯一人ぼっちなのだと。 モーパッサン『女の一生』光文社古典新訳文庫 光文社古典新訳文庫のシリーズが軒並みKindle Unlimitedの対象になっていたので、読書欲が際限なく刺激される今日この頃。 最近は新書を読むことが多かったので、久しぶりに読む小説は新鮮に感じられました。 以下あらすじ: 主人公のジャンヌは、貴族の一人娘として生まれ、幼い頃から修道院で何の汚れも知らぬまま大人になる。 ある日出会った美男の子爵ジュリアンからの求婚を受けるジャンヌ。 幸福の絶頂にいる彼女だが、その後の人生は要約すると転落の一言。 ある日、以前から様子がおかしい召使のロザリが突然倒れ、子供を出産する。 誰の子か問いただしても、口を閉ざすロザリ。 神父の前で懺悔させると、ようやく重い口を開き、父親がジュリアンであることを告げる。 ジャンヌの父親はこれに激怒するが、神父に誰にでもある間違いにすぎないと説得され、若いころの自分にも心当たりのあった父親はこれを許す。 ジャンヌにはその頃既に妊娠していた。 夫への愛は完全に消え失せた彼女だが、生まれる子供には出来る限りの愛情を尽くすことを誓う。 ジャンヌは父親とともに生まれてきた息子ポールを溺愛する。 ジュリアンはその頃、近所に住む貴族のジルベルト夫人と不倫を始めるが、既に夫に失望しているジャンヌは、苦悩の末見てみぬ振りをすることを選ぶ。 しかしながら夫人の夫に事がバレた二人は、密会中に夫に殺される。 一時期は愛した夫を失ったジャンヌは、母親にも先立たれたたジャンヌの父親とともに、ますます過剰なまでの愛をポールに注ぐ。 結果落ちこぼれとして育ったポールは、学校に入学後も落第しつづけ、女と駆け落ちしてロンドンに行方を眩ます。 彼は事業を起こして失敗し、多額の借金を背負い、手紙でジャンヌに無心する。 ジャンヌは財産を全て失い、家を手放すことになり、ジャンヌの父もその心労から脳溢血で亡くなる。 ポールは恋人に子供を産ませるが、産褥で亡くなる。 そのことを知ったジャンヌは、召使に引き取らせた孫娘を胸に抱き、終劇。 :以上あらすじ あらすじを書くだけで、鬱々としてきます。 あまりにも善良で無知、人々の悪意を知らずに育ったジャンヌは、数々の試練を自ら切り拓くことなく、ただ周囲の流れに身を任せます。 結果悲劇的とも言える人生が待ち構えているわけなのですが、果たしてそれは彼女の怠惰に起因するものなのでしょうか。 筆者はそのよう因果関係を匂わせる文章を一切記述せず、起こった事実をありのまま精密に描写します。 つまり物語に教訓はなく、解釈は読者の方に委ねられていると捉えるべきでしょう。 冷徹なまでの写実的描写は、読んでいて映画を観ている錯覚を引き起こしました。 ぐんぐん進む馬車に乗っていること、窓の外の物悲しい風景を眺めること、そして降りしきる雨にもかかわらず、自分は濡れない場所にいること。ジャンヌはそれだけで嬉しかった。 モーパッサン『女の一生』光文社古典新訳文庫 原題は“Une vie”。 どこにも「女の」とは書いておらず、「ある人生」と訳すのが適当そうです。 筆者がやりたかったことは、人生とはこういうものだということを普遍的に描くことだったのかもしれません。

August 26, 2016

カメラを新調しました

昨年度留学していた時にカメラを盗まれて以来,ずっと再購入しようと思っていたのですが,就活や研究などで忙しく,買う機会を逃し続けていました. 先日友人と祇園祭を見て回った時に,ファインダーを覗く友人の姿が羨ましく思ったことが,再購入を決断したきっかけです. 購入に際しては,第一に値段,第二に軽さを重視することにしました. 値段については,学生ゆえに金銭的余裕がなく,どうせお金をかけるならレンズに投資したいからであり, 軽さについては言わずもがな,少しでもコンパクトなほうが持ち出す機会も自ずと増えるからです. 手元にはまだDA 35mmF2.8 Macro Limitedが残っていたので,引き続きK-マウントのボディだけ買うか,他のマウントに手をだすか迷ったのですが,数年間使い続けた愛着もあることから,前者を選ぶことにしました. 暗所でのAFの遅さとか,動体へのAFの遅さとか,あとライブビュー時のAFの遅さとか,他社と比べて何かと残念なPentaxの製品ですが,不器用なところがなんだか憎めないんですよね. 前述の基準に照らしあわせ,比較検討したところ,K-S1が自分にはあってそうだったので,早速マップカメラで購入. 色は盗まれたK-30と同じ白にしました. このカメラ,発売当初は謎のLEDライト機能が不評であんまり売れなかったようなのですが,使っている時は全然気になりませんし,設定で常時OFFにすることもできます. ダイヤルの数は1つですが,K-30のころも,そんなに頻繁に2ダイヤルを同時に操作することがなかったので,これも問題ありませんでした. 重量も約500gと,同社製品の中では最軽量で,鞄に忍ばせるのに躊躇を感じさせません(ただし,軽いといえど某C社やN社は400g台の製品をいくつも揃えており,P社にももう少し頑張ってほしいと感じてしまいます…). あと,地味にGUI周りのフォントやアニメーションが改善されているところが新鮮で好印象でした. 先週末は早速DA 35mmF2.8 Macro Limitedをつけて京都の街にスナップ撮影に出掛けました. 以前便利ズームを持っていた頃は,単焦点レンズの出番は少なかったのですが,盗まれたことで使わざるを得ない状況になり,自分で足を動かして撮る楽しさを再認識しました. 手持ちのレンズを単焦点のみで構成するのも楽しそうです. またいい写真が取れたら,このブログにもupしたいと思います.

August 8, 2016