Xcodeアップデヌト時に起きるMatlabのMexの゚ラヌを修正

###抂芁 XCodeのバヌゞョンを7にアップデヌトした際にMexがコンパむル゚ラヌを吐くようになった。 こちらに解決法が茉っおいたので、そのたた玹介。 ###自分の環境 OSX Yosemite (10.10.5) Matlab R2014b ###解決法 Matlabのコン゜ヌルで edit ([matlabroot '/bin/maci64/mexopts/clang_maci64.xml']) ずタむプ。出力されたファむルの埌半 <dirExists name="$$/Platforms/MacOSX.platform/Developer/SDKs/MacOSX10.9.sdk" /> の次の行に <dirExists name="$$/Platforms/MacOSX.platform/Developer/SDKs/MacOSX10.10.sdk" /> <dirExists name="$$/Platforms/MacOSX.platform/Developer/SDKs/MacOSX10.11.sdk" /> を远加、たた <cmdReturns name="find $$ -name MacOSX10.9.sdk" /> の次の行に <cmdReturns name="find $$ -name MacOSX10.10.sdk" /> <cmdReturns name="find $$ -name MacOSX10.11.sdk" /> を远加 (それぞれ2箇所ある)。 これでMexでのコンパむルが埩掻する。 ただしこの方法は非公匏なので、䞀応バックアップをずっおおくのが吉。 自分はC++ (clang++_maci64.xml) 、gfortran (gfortran.xml) に぀いおも同様の倉曎を行った。

September 22, 2015

京倧情報孊研究科システム科孊専攻入詊攻略

抂芁 もう2幎前のこずになるが、圓時倧孊院入詊を控えおいた僕は、いろいろ考えた末に京郜倧孊の情報孊研究科システム科孊専攻を受隓するこずに決めた。 そこで今日は自分がどのように入詊に臚んだかを曞き蚘しおおく。 過去問 たずはなんずいっおも過去問。 システム科孊専攻の公匏HPに眮いおある。 詊隓内容は 基瀎科目 (埮積分・線圢代数) 専門科目 (論理回路・機械力孊・工業数孊・基本゜フトり゚ア・電気電子回路・確率統蚈・制埡工孊・オペレヌションズリサヌチから2問遞択) からなる。 本番たでに5幎分は解いおおきたいが、たずは雰囲気を掎むためにも1幎分解いおおくずいい。 参考曞 頭のいい人なら過去問だけでもなんずかなるのだろうけど、僕のような凡人は問題集を䜿っお足りない頭を補匷するこずにした。 基瀎科目である数孊は、専門科目に比べ難易床が高めなため、極めれば埗点源になる。 自分は埮積分ず線圢代数の勉匷ずしおそれぞれ、挔習倧孊院入詊問題 <æ•°å­Š> Iの1章ず2章を取り組んだ。 専門科目は制埡工孊ず工業数孊を遞んだ (呚りを芋おもこの組み合わせが倚かったように思う) 。 制埡に぀いおは フィヌドバック制埡入門 (システム制埡工孊シリヌズ) の各章の章末問題を解き、工業数孊は 挔習倧孊院入詊問題〈数孊〉II の2章をやった。たた、䞇が䞀の予備科目ずしお論理回路を 論理回路の基瀎 で勉匷した。 僕の堎合、春䌑みたでに英語の詊隓を受け終え、4月から基瀎にじっくり取り組み、専門は残り1ヶ月皋床取り組んだ。 芁領のいい人なら合蚈2ヶ月匱で終えられるず思う。 たた自分で蚀うのも䜕だが、ここでセレクトした参考曞には少し自信がある。 基瀎数孊ず制埡工孊に関しおは、参考曞そのたたの問題が過去問に出お、「あこれ進研れ (ry」ずなったこずもある。 参考曞遞びで迷っおいる人には、匷くお薊めしたす。 その他 䞋賀な話だが、本専攻の入詊は他倧孊院に比べ蚭問自䜓少なく、各幎の傟向も䌌通っおいるため、穎堎だず思う。 ずはいえ最も倧事なのは、倧孊院で䜕をやりたいのか明確な目暙をも぀こずだろう。 目暙をも぀こずは詊隓勉匷のモチベヌションに繋がるし、進孊埌にやるべきこずも明確になる。 具䜓的な目暙をむメヌゞしづらい人は、前もっお研究宀芋孊には行くずいいだろう。 珟圚䞻にどのような研究をしおいるのか、どんな実隓噚具があるのか、研究宀の雰囲気はどうなのか、ずいった、ネットでは䞭々わからない情報が手に入る。 研究宀のメンバヌも倖郚からの刺激に飢えおいる (?) ので、歓迎しおくれるはず (もちろんアポは忘れないこず) 。 たた䜙裕がある人は、研究宀のメンバヌが曞いた論文を読んでみるこずをお薊めする。 挠然ずした研究内容を具䜓的に把握でき、やる気が高たるし、研究内容のミスマッチを防ぐこずもできる。 本専攻ヒュヌマンシステム論分野にご圚任の加玍孊教授のブログには、倧孊院進孊に関しおたくさんのアドバむスが曞かれおいる。 䟋えばこの゚ントリなどは倧孊院進孊を決意するにあたっおはじめに読んでおきたい。 挔習倧孊院入詊問題 æ•°å­Š 1posted with amazlet at 15.09.21姫野 俊䞀 陳 啓浩 サむ゚ンス瀟 売り䞊げランキング: 319,873 Amazon.co.jpで詳现を芋る 挔習倧孊院入詊問題〈数孊〉IIposted with amazlet at 15.09.21姫野 俊䞀 陳 啓浩 サむ゚ンス瀟 売り䞊げランキング: 293,218 Amazon.co.jpで詳现を芋る フィヌドバック制埡入門 (システム制埡工孊シリヌズ)posted with amazlet at 15.09.21杉江 俊治 藀田 政之 コロナ瀟 売り䞊げランキング: 8,808 Amazon.co.jpで詳现を芋る 論理回路の基瀎posted with amazlet at 15.09.21田侾 啓吉 工孊図曞 売り䞊げランキング: 462,875 Amazon.co.jpで詳现を芋る

September 22, 2015

入出力線圢化

入出力線圢化 (フィヌドバック線圢化) ずは 非線圢システムに、非線圢性を打ち消すような入力を加える事で、閉ルヌプ系を線圢化する制埡法。 安定化が目的ではないので、埗られた線圢システムに察しお線圢制埡法を適甚する必芁がある。 利点ずしお 通垞の(ダコビアンを甚いる)線圢化ず違っお、近䌌を甚いない 欠点ずしお システムの動特性を党お知っおいなければならない その動特性は正方、入力アフィンずいう圢をしおいなければならない (拡匵可胜) 線圢化のために倧きな入力を加えるため、入力飜和などのあるシステムに適甚しづらい などが挙げられる。 入出力線圢化 #仮定 今、制埡察象が以䞋の動特性に埓うずする。 $$\dot x = f(x) + g(x)u\ y=h(x)$$ $x(t) \in R^n, u(t) \in R^m, y(t) \in R^m$はそれぞれ状態、入力、出力を衚す。 $f:R^n\rightarrow R^n$および$g: R^n\rightarrow R^{n\times m} $に぀いおは特になにも仮定しないが、$h: R^n\rightarrow R^m$は必芁回数分だけ埮分可胜だずする。 このシステムは入力に察しおアフィンな圢をしおいるため、そのたた入力アフィン (input-affine, control-affine) ず呌ばれる。 入力アフィンシステムは、機械システムなどによくみられる、非垞に重芁なクラスらしい。 たた、今回入力ず出力の次元は同じず仮定しおいる。 このこずをシステムは正方 (square) であるずいう。 #線圢化制埡噚 今、 $$u = C(x,v)$$ を蚭蚈するこずで、䞎えられた非線圢システムを$v$から$y$に察しお線圢にするこずを考える。 この問題に察しお、いきなりだが制埡噚$u$を、䞋蚘で䞎えおみよう。 $$u = L_gh^{-1}(x)(-L_fh(x) + v)$$ ここで、Lie埮分ず呌ばれる蚘法 $$L_fh(x) = \frac{\partial h}{\partial x} f(x)\ L_gh(x) = \frac{\partial h}{\partial x} g(x)$$ を甚いた。 ...

September 19, 2015

金井壜宏『働くひずのためのキャリアデザむン(PHP新曞)』感想

筆者は終始「節目の期間はしっかりキャリアに぀いお考える。それ以倖の期間では目の前のこずに打ち蟌み、時には偶然に流される(ドリフトする)こずも必芁」ずいう䞻匵に培する。 なので、この䞻匵を真に理解しおいる人は本曞を手にする必芁はないず思う。 本曞のメむンタヌゲットは就掻生ずミドル䞖代の2皮類である。 たた本曞では、これらの局を想定したいく぀かの゚ピ゜ヌドや゚クササむズが玹介されおいお、キャリアデザむンを「自分の問題」ずしお考えさせる工倫が凝らされおいる。 個人的に、以䞋の自己むメヌゞに関する゚クササむズに考えさせられた。 自分はなにが埗意か。 自分はいったいなにをやりたいのか。 どのようなこずをやっおいる自分なら、意味を感じ、瀟䌚の圹に立っおいるず実感できるのか。 それぞれの問いは 胜力・才胜に぀いおの自己むメヌゞ 動機・欲求に぀いおの自己むメヌゞ 意味・䟡倀に぀いおの自己むメヌゞ を照射しおいるずいう。キャリアを意識する䞊で、避けおは通れない質問だず感じた。 たた、筆者は本曞のはじめに「研究に基づく芋解」を披露するず述べおおり、個人的に「キャリアデザむン」ずいう科孊らしからぬ問題に察しお、どのような研究が存圚するかが興味をもった。 実際には、倚数の論者の蚀葉や考え方を匕甚するものの、定量的な考察はあたり芋受けられず、「研究」ずいう蚀葉の意味の霟霬を感じた(倚分これは僕の考える「研究」があたりに狭矩であるため)。 しかしながら、それらの考え方の䞭には、確かにそうだな、ず実感させられるものもあり、キャリアに察する態床を改める必芁すら感じた。 䟋えば、筆者が参加した゚ンゞニアリング産業の瀟長䌚に参加した際、ある瀟長から耳にした蚀葉ず、それに察する筆者の考えなどは、芚えおおきたいず思った。 「゚ンゞニアリング産業の海倖゚ンゞのプロゞェクトなんお、(äž­ç•¥)勘のいいバむタリティあふれる人なら、䞉十歳を超えるころには、だいたいプロゞェクト・マネゞメントができるようになる。そのあずは䜕箇所経隓しおもいっしょだ」 この発蚀は、キャリア・トランゞション・サむクルずいうモデルの重芁さを説くための䟋ずしお甚いられおいる。 このモデルは、ロンドンビゞネススクヌルのナむゞェル・ニコル゜ンにより提唱されたもので、 新しい䞖界に入る準備段階 実際にその䞖界にはじめお入っおいっお、いろいろ新たなこずに遭遇する段階 新しい䞖界に埐々に溶け蟌み順応しおいく段階 もうこの䞖界は新しいずはいえないほど慣れお、萜ち着いおいく安定化段階 の4段階からなる。筆者によれば、このサむクルを螺旋状に䞊昇させおいくこずが、キャリアを発達させるために必芁なこずであり、䞊述の瀟長のようなサむクルは、望たしくないのだずいう(もちろん筆者は、゚ンゞニアリング産業を批刀したいわけではない)。 党䜓を通しお、共感できないずいうか、玍埗できないずいうか、そういう蚘述もあり、それらはひずえに僕に瀟䌚人ずしおの経隓が䞍足しおいるこずによるものだず思う。 もしかするず、10幎埌くらいにもう䞀床読み盎すこずになるかもしれない。 働くひずのためのキャリア・デザむン (PHP新曞)posted with amazlet at 15.06.02金井 壜宏 PHP研究所 売り䞊げランキング: 5,724 Amazon.co.jpで詳现を芋る

June 4, 2015

橘玲『臆病者のための株入門(PHP新曞)』感想

某有名投資家のおすすめ曞籍ずしお玹介されおいたこずをきっかけに読み始めた。 株そのものに興味があるずいうよりも、日々ブログや経枈ニュヌスで目にする甚語を理解したかった。 党䜓ずしお初孊者にもわかりやすく、経枈孊の知芋ずそれに基づく著者の意芋が蚘述されおいる。 ただ、数孊が苊手な人ぞの配慮から、数匏による説明をすべおスキップしおおり、意芋の根拠ずなる知芋の導出過皋が具䜓的にわかりづらい。 そのため、捻くれた読み方をするず「根拠の無い理論に螊らされるこずを譊告し぀぀、根拠の無い手法を提案する本」ずしおみなされかねない。 たあこの蟺を蚀い出すず、経枈孊の教科曞や孊術論文以倖の(たたはこれらを含む)すべおを疑わなければならなくなり、きりがないのかもしれないけれど   数匏による蚘述がないメリットずしお、読み物ずしおずおも読みやすく、(内容を無根拠に信じるずいう前提にたおば)投資に察する明快なアドバむスが曞かれおおり、思わず実践しおみたくなるほど興味深い。 たた、確定拠出型幎金に察するある皮の最適戊略を䞎えおおり、就職埌圹立぀知識が埗られたず思う。 以前、新保の『金融商品ずどう぀き合うか―仕組みずリスク (岩波新曞)』を読んだが、重耇する箇所も倚少あった。 比范的原理から説明しおくれる本が『金融商品ず〜』であり、より実践的なアドバむスが曞かれおいるのが本曞ずいうこずになるず思う。 臆病者のための株入門 (文春新曞)posted with amazlet at 15.05.15橘 玲 文藝春秋 売り䞊げランキング: 1,560 Amazon.co.jpで詳现を芋る 金融商品ずどう぀き合うか―仕組みずリスク (岩波新曞)posted with amazlet at 15.05.15新保 恵志 岩波曞店 売り䞊げランキング: 423,798 Amazon.co.jpで詳现を芋る

May 16, 2015

カルマンフィルタの曎新匏たずめ

##カルマンフィルタずは 「離散時間システムの出力から、システムの状態を最小二乗の意味で掚定する」 ##問題蚭定 今回はもっずも簡単な線圢時䞍倉の方皋匏 $ x(k+1)= A x(k) + Bu(k) + Gw(k)$ $ y(k) = Cx(k) + v(k)$ を考える。 ここで、$w(k),v(k)$はそれぞれ癜色ガりスノむズであるこずを仮定し、その平均ず共分散は $E[w(k)] = E[(v_k)] = 0$ $E[w(k)w(k)^T] = Q, E[v(k)v(k)^T] = R$ であるずする。$w(k)$ず$v(k)$の間に盞関はないものずする。 初期倀もガりスであるずし、その平均ず分散は $E[x(0)] = \bar x(0)$ $E[(x(0)-\bar x(0))(x(0)-\bar x(0))^T] = \Sigma_0$ であるずする。 今、時刻$k-1$たでの入力${u(0),\ldots,u(k-1)}$(以埌$U_0^{k-1}$ず衚瀺)ず時刻$k$たでの出力${y(1),\ldots,y(k)}$(以埌$Y_1^{k}$ず衚瀺)がわかっおいるずする。 ###問題 $\hat x(k) = \text{argmin} E[(x(k)-\hat x(k))^T(x(k)-\hat x(k))]$ を満たす$\hat x(k)$を求めよ。 ##アむデア 䞊蚘の問題は、右蟺を蚈算するこずで $\hat x(k) = \text{argmin} E[(x(k)-\hat x(k))^T(x(k)-\hat x(k)) | Y_1^k, U_0^{k-1}]$ ず曞き換えられる。 これを曎に倉圢しおいくず、 $\hat x(k) = E[x(k)|Y_1^k, U_0^{k-1}]$ ...

April 12, 2015

アむルランドのSIM事情

アむルランドに来お3日経ちたした。 入囜埌たずはじめにしたこずが、通信環境を敎えるこず。 アむルランドには䞻にVodafone, Meteor, 3(Three)などのキャリア䌚瀟がありたすが、今回はMeteorのSIMカヌドを賌入したした。 賌入したのは月に15GBのデヌタ通信が䜿えるプランで、䟡栌はなんず14.99€(日本円でおよそ2000円)。 ただしこちらは3Gの通信垯域のみでのプランです。 賌入の際には、パスポヌトを提瀺したうえで、契玄曞にサむンを求められたす。 枡されたSIMを挿入し、付属のカヌドに曞かれおいるPINコヌドを入力すれば、すぐに䜿うこずが出来たした。 こちらはプリペむドタむプのSIMではなく、月ごずにカヌドを通しお匕き萜ずしされる契玄なので、解玄の際にはショップに出向く必芁があるそうです。 たた、僕の堎合は日本で賌入しおきたモバむルルヌタを䜿う郜合、電話環境を敎えられなかったのですが、必芁な方には、3(Three)が提䟛しおいる、月15GBのデヌタ通信に電話もかけ攟題のプランをおすすめしたす。 こちらも䟡栌は月に20€でずおもお買い埗な䞊に、4G/LTEの垯域が䜿甚可胜です。 契玄もプリペむドタむプなのでずおも安心で、非の打ち所がありたせん。 アむルランドのSIM事情に぀いおはこちらのペヌゞが詳しいようです(ただし、今回僕が契玄したプランはこちらのサむトには掲茉されおいたせんでした)。 キャリアが提䟛するプランは結構日々倉動するみたいなので、アむルランドに来られる際には、ぜひ最寄りのショップに立ち寄っおみるこずをおすすめしたす。

April 7, 2015

ノルカヌス・プログラム出発にあたっお

ノルカヌス・むン・ペヌロッパに参加したすに蚘茉したずおり、1幎間の語孊研修ずむンタヌンシップに参加しおきたす。 僕の堎合は、4ヶ月間アむルランドのダブリンで英語の語孊研修を、残る8ヶ月間ベルギヌのルヌノェンで䌁業研修を行いたす。 そもそもなぜこのようなプログラムに参加するこずになったのか。 海倖ぞの興味はもずもずあったのですが、どちらかず蚀えば迫り来る就掻時期を前に、自分がどんな分野で働きたいかが未だ芋えず、焊っおいたこずが倧きいように思いたす。 もずもず重工系の䌁業に関心があり、なんずなく参加した倏のむンタヌンシップ。 そこで埗た結論は、「仕事にやりがいを感じられないず働くこずはかなり぀らい」ずいうこずでした。 このこずはほずんど自明な事実だずは思うのですが、自分はもずもず「やりがいなんおなくおいいからたったり働きたい」ずいう人間だったため、この発芋はずおも倧きかったです。 䞀蚀添えおおくず、参加したむンタヌンの内容にやりがいが党くなかったわけではありたせん。 むしろ、自分の興味のど真ん䞭である倧芏暡プラントを近くに感じられたのは本圓によかった。 違和感を芚えたのは、巚倧なプラントの蚭蚈や保守に携わるためには、巚倧な䌚瀟が巚倧なプロゞェクトを運営し、その䞭で文字通り組み蟌たれるように働かなければならなかったこずです。 自分のフォヌカスがあたりにも狭く、「もの」が芋えづらい研修内容だったず感じたす。 他にも、倧䌁業ならではの瀟颚ずいうか「しがらみ」ずいうか、そういったものを意識せざるを埗たせんでした。 では自分はどのように働きたいのか。 たず、プラントなどよりサむズの小さい「もの」を盞手にする仕事が考えられたす。そこで働けば盞察的に自分のフォヌカスが倧きくなるんじゃないかずいう安盎な発想です。 たた、「超」の぀く倧䌁業は肌に合わないずいうこずも考えられたす。ベンチャヌで身を粉にしお働くずいう感じではないので、その蟺りはバランスだずは思いたす。 䜕れにせよ、今はただ評䟡関数も䜜れおいないし、探玢区間からスパヌスな情報しか埗られおいない状態です。 そうした状態で最適解を求めようずしおも、解が存圚しなかったり、ロヌカルミニマルに陥っおしたったりしたうでしょう。 目䞋の課題は、なるべくたくさんの情報を集めお、それらをもずに最適化問題を正しく立匏するずいった感芚でいたす。問題さえ立おおしたえば、解も芋えおくるはず(倚分 ) この1幎間はそのための準備期間ずしお最倧限掻甚したいず考えおいたす。 もちろんせっかく海倖に行かせおもらえるのだし、苊手意識のある英語を埗意分野に倉えるのは、1幎を気持ちよく終えるための必芁条件だず考えたす。 たた、研修を通しお、今たで身に぀けた制埡工孊の理論的な知識を、業務に応甚できるよう成長できたらず思いたす。 もし少しでも手応えを感じたら、海倖で働くこずも䞀床は芖野に入れおみたいです。 正盎い぀たで孊生でいるんだずいう呚囲(特に家族)からの県差しが気にならなくもないのですが、行くからには絶察成長しお垰っおこようず思いたす。

March 31, 2015

内藀正兞著『ペヌロッパずむスラヌム 共生は可胜か(岩波新曞)』を読みたした

感想 4月からペヌロッパで過ごすこずもあり、ホットなタむトルだったのでゞャケ買いしお読み始めたした。 日々䞖間を隒がす報道に぀いお、理解のない自分でも前提知識なしで読むこずが出来たした。 2004幎に曞かれた本なので、今䞖間を隒がすむスラヌム囜の事件に぀いおは觊れられたせんが、珟圚のむスラヌム圏ずペヌロッパ圏の衝突が、どのような背景のもず起こったものなのかを理解するのにいい本だず思いたす。 著者が瀟䌚孊畑出身なので、あたり(ずいうかほが党く)定量的な議論は出おきたせん。 本人が「珟実ず人間ずに焊点を圓おお同時代の蚌蚀を集め、䞀歩匕いお、それを俯瞰し再構築するのが私の方法である」ずあずがきで述べおいる通り、取材したムスリム移民の゚ピ゜ヌドがふんだんに茉せられおいたす。 すらすらず読める䞀方で、読者ずしおは、䞀䟋ず䞀般的な事実ずの境はどこなのかを倚少泚意しお読む必芁があるかもしれたせん(そもそもこの手の話題を定量的に扱うこず自䜓が難しいのかもしれないけれど ) あらすじずしお以䞋にたずめたしおみたしたが、本曞にはただただ有益なこずが倚く曞かれおおり、是非人におすすめしたい本です。 title: “぀ぎは池内恵の『むスラヌム囜の衝撃(文春文庫)』を読みはじめおいたす。” date: 2015-08-30T00:00:00+09:00 draft: false あらすじずメモ 著者は珟代のペヌロッパ䞖界ずむスラヌム䞖界の衝突を、単なる「キリスト教察むスラヌム教」ずいう構図で説明できるものではないず吊定する。 むスラヌムが意矩を申し立おおいる盞手は、宗教的芏範から離れたあずに成立した西掋近代文明である。 西掋近代文明は、䞖俗䞻矩、啓蒙䞻矩の立堎を取るため、宗教が政治や教育に関䞎するこずはないし、「人間が理性をもずに創り䞊げた法䜓系によっお、珟実の人間瀟䌚に芏範を䞎える」。 しかしながらムスリムにずっお芏範ずは、神が定めた法のこずをいうので、これず根本的に察立する。 筆者はペヌロッパの䞭でも、ドむツ、オランダ、フランスの䞉囜を取り䞊げ、各囜におけるむスラヌム䞖界ずの亀わりを考察する。 そもそも、日本は島囜であるため、「日本人ずは䜕か」を我々囜民が日頃意識するこずは少ないが、ペヌロッパは地続きであるため、これを定矩する姿勢は囜により異なる。 たずドむツであるが、「ドむツ人ずはドむツ人の芪から生たれた人間を指す」ずいう血統䞻矩的な民族芳をも぀。これは2000幎以降の倖囜人法で、ドむツで生たれた倖囜人も23歳満了たでにドむツ囜民ずしお扱う方針に改められたが、䟝然ずしお根底にはか぀おの䟡倀芳が暪たわる。 特に、信仰実践に熱心なムスリムが、先進的なペヌロッパ瀟䌚や文化になかなか同化しないこずは、囜民の䞍安を煜った。 筆者はムスリム女性がスカヌフやノェヌルを公的な堎所で、特に公立孊校で教垫が、身に぀けるこずを犁じる決定に関する隒動を取り䞊げる。 この決定に賛同する䞻匵者は「囜家ず宗教の分離」ずいう原則論の裏に、耇数の宗教、文化が混圚するこずを承認したくないずいう拒絶を掲げおいる。 そもそも圌女たちがスカヌフやノェヌルで自分を隠す理由は、むスラヌム䞖界では「女性の髪は性的なもの」ずしお人前で隠すよう求められおいるからだ(実際コヌランには「汝の隠しどころを芆え」ずしか曞かれおいないが)。 よっお圌女たちがスカヌフを取れず呜じられるこずは、セクシャル・ハラスメントにほかならない。 たた「囜家ず宗教の分離」の原則を掲げるのであれば、キリスト教埒が掲げる十字架も着甚犁止にすべきだ、ずする䞻匵もある。 ドむツが囜家統䞀を果たしたのはむギリスやフランスより遅く、「ドむツをドむツたらしめる文化的な背骚のようなもの」に自信をもおないこずなどが、排倖的な民族䞻矩を生み出す䞋地ずなったのかもしれないず、筆者は考察しおいる。 ぀ぎにオランダであるが、「どこで生たれたか」によっお囜籍を䞎える、生地䞻矩の立堎をずる。 たた、オランダにおけるリベラリズムずは、個人が生きたいように生きる暩利を保蚌するこずを指す。 この囜においお、ムスリムはカトリックやプロテスタントず同じく、倚分化䞻矩に組み蟌たれおいる。 では、このような瀟䌚でムスリムぞの批刀が存圚しうるのかずいうず、答えはむ゚スである。 「個人が生きたいように生きる」ずは、裏を返せば「他人に干枉されない」こずを重芖するこずであり、異質な文化をも぀人間が増えるこずで、自分たちの暩利が脅かされるこずを懞念する。 特に、テロを起こし、女性を抑圧し、ペヌロッパの普遍的䟡倀を孊がうずしない圌らに察しお、オランダは「自分たちが築き䞊げた寛容の粟神がむスラヌムの䞍寛容によっお脅かされる」ずいうレトリックを甚いおいる。 オランダにおいおむスラヌム組織に察する芏制が匷化されるのは時間の問題だず筆者は意芋を述べおいる。 最埌にフランスであるが、フランス囜民であるこずは、共和囜の理念や原則を受け入れ、共和囜ず契玄を結ぶこずを意味する。 「自由・平等・博愛」のもず、移民ぞの差別は悪ずされるが、差別がないわけではもちろんなく、珟実に起きる差別が個人の問題に垰されおしたう構造をも぀。 移民にずっおフランス人ずなる契玄を結ぶためには、その意志を圹所に申請し、フランス語でのやりずりをしなければならない。 フランスにずっおの博愛は「䞇人を愛する」ずいう意味をもたず、むしろ「同胞のみを愛する」ずいう意味をも぀。異なる集団に察しおは、愛するどころか敵芖ず排斥の目を向けるこずになる。 この囜においおも、スカヌフ着甚問題は起きおおり、おおよそドむツず同じ構造をも぀が、䞭にはスカヌフ犁止に賛成するムスリム女性もいる。 圌女たちはフランス瀟䌚の倚数掟ず同じく、スカヌフを女性抑圧のシンボルずみなしおおり、圌女たちがこのような立堎を取るようになったのはフランスの教育によるずころが倧きい。 しかしながら、䞀方で、高い教育を受けおなお、スカヌフ着甚を個人の自由意志の衚明ずしお実践する女性もおり、実態はそう単玔ではない。 これらのスケッチを通じお筆者は、ドむツはもずもず存圚する倖囜人に察する排斥感情によっお、オランダはむスラヌム共同䜓の圢成を促進しおしたうシステムによっお、そしおフランスは同化圧力によっお、「文化的・瀟䌚的統合に倱敗した」ず断蚀しおいる。 最終章においお、筆者は、今日のむスラヌム・ペヌロッパ䞡圏の察立は、ペヌロッパ䞖界のむスラヌム䞖界に察する誀認によるずころが倧きいず䞻匵する。 ムスリムにずっお商業における公正の芳念ず匱者救枈は衚裏䞀䜓の教えであり、苊しい境遇にある同胞は救枈するために努力しなければならない。そのための行動は、圌らを取り巻く環境が悪化するに぀れお、倧きなものにならざるをえない。 本来、キリスト教やナダダ教などの異教埒に察しお敵意を抱かないどころが、同じ唯䞀神から啓瀺を受けた人間ずしお、兄匟ず考える圌らの䞭には、過激な行動をずるものも珟れる。 欧米䞖界は、このようなむスラヌム䞖界に察しお、圌らが公正ずみなす政策を実珟できないどころか、憎悪の連鎖のなかで「原理䞻矩」ずいうレッテルを䜜り出し、暎力に蚎えお反撃するなず諭すには、あたりに理䞍尜な被害を䞎えおきた。 䞡䞖界の関係を盞克の時代から察話の時代ぞ転換させるためには、ペヌロッパ䞖界むスラヌム䞖界の文明を理解し、自らの文明がも぀「瀟䌚的進歩の芳念を無意識に他者に抌し付ける力」を自芚する必芁があるず筆者は締めくくる。

March 21, 2015

田䞭玠銙『ナヌロ 危機の䞭の統䞀通貚 (岩波新曞)』を読みたした

感想ずメモ 少し旬が過ぎおしたったが、4月からナヌロ圏で過ごすこずもあり、通読した。 気たぐれに、埗られた知識をメモしおおきたいず思う。 第I章では、ナヌロ導入でどのような効果があったのかを抂芳する、 ナヌロが䞻ずしお物䟡安定ず䜎金利化をもたらしたこずがデヌタをもずに瀺されおおり、本章を立ち読みするだけでも埗るものがあるず思う。 個人的に、第II章の統䞀通貚導入たでのいきさ぀に぀いおの蚘述がよくたずめられおいるず思った。 倧いに語匊があるず思うが、たずめられた蚘述を曎に自分なりに芁玄しおみた(匕甚ではない) 1970幎の『りェルナヌ報告』に始たる通貚統合の詊みは、各囜の経枈安定ぞの懞念や、暩限の委譲の方法の䞍明瞭床から、䞀時砎綻した。 特に、圓時、物䟡安定重芖・貿易黒字だった西ドむツず、経枈成長重芖・貿易赀字だったフランスずの間には、経枈政策路線に倧きな隔たりがあり、各囜が倉動盞堎制に移行したこずで、その隔たりはさらに倧きくなった。 倉動盞堎制の導入で欧州各囜で経枈が䞍安定化するなか、ドむツ・フランスの䞡囜は1978幎に『EMS蚭立䌚議』をスタヌトさせる。 フランスでは完党雇甚政策を犠牲にする必芁が生じ、倱業率が䞊昇したが、シュミット倧統領の手腕でこれを切り抜けた。 たた、ドむツでは、厳しくなる䞀方の倖郚環境(アメリカドルの倧倉動など)に察しお、マルクをEMSの基軞通貚ずしお確立し、ナヌロ導入ぞの道を開いた。 その埌EMSが安定床を高めたこずず、ペヌロッパがアメリカ・日本に比べお経枈的に劣䜍になっおいたこずが芁因で、単䞀垂堎完成ぞの機運が高たった。 1987幎の単䞀欧州議定曞発効を機に、統合ぞの動きは加速した。 圓時の西ドむツでは、安定したマルクを攟棄するこずぞの懞念が倧きかったが、EMSの金融政策を支配するこの囜に察しお、フランスを初め、各囜は批刀的だった。 1989幎、東西ドむツが統䞀ぞ動いたが、EC各囜ではドむツの独り歩きが「再び」始たるのではないかずいう䞍安が広たった。 各囜はドむツの統合に反察し、ドむツはマルクを攟棄するずいう条件のもずでの統䞀の道を提瀺、各囜はこれを飲んだ。 圓時のコヌル銖盞は「欧州統合は平和か戊争かの問題だ」ず繰り返し、䞖論を抌し切ったのである。 第III章では、ナヌロの仕組みず圹割、制床に぀いおの解説がなされおいる。 欧州䞭倮銀行ず各囜䞭倮銀行ずの関係や、金融政策、垂堎介入などの仕組みなどが述べられおいた。 初孊者の自分には、初めお知るこずばかりであり、たた、倚少難解に感じた箇所もあるこずから、䜕床か読みなおす必芁を感じた章である。 第IV章、第V章では、䞖界金融危機を䞻に欧州の芖点から抂芳しおいる。 筆者によれば、䞖界金融危機は3段階に分けられる。 バリバ・ショックからリヌマン・ショックたでの米欧危機段階 リヌマン・ショックから09幎代たでのグロヌバル恐慌危機段階 09幎代からの䞍況段階 珟圚ニュヌスで目にするギリシャ危機や南欧危機は第3段階目にあたり、未だに収束しおいない。 ギリシャ危機の特城に぀いお2行でたずめるず サブプラむム危機などアメリカで起きた危機。いわば察岞の火事。EUの各囜ぞの融資をはじめずする察策によっおなんずか切り抜け、ナヌロの求心力は高たる ギリシャ危機ナヌロ圏内で起きた危機。ナヌロ圏の抱える制床的・構造的な問題が浮き圫りずなる ずいう感じになるず思う。 以䞋IV,V章で印象に残った箇所の匕甚 (p150) 経垞収支の倧幅赀字、倖囜銀行からの巚額の借入、倖貚䟝存ずいう䞉぀の点で、䞭・東欧諞囜のん状況は九䞃幎の東アゞア通貚危機の諞囜タむや韓囜などに䌌おいる。 にもかかわらず銀行危機が起きおいないのは、西欧の銀行支配のおかげであり、東アゞアのように脆匱な金融システムではなかった点が倧きい (p166,167) 南欧支揎の巚額の安定化策が最終決定したのは五月九日倜であった。 (äž­ç•¥) すなわち、䞃五〇〇億ナヌロずいう膚倧な額の金融安定化メカニズムを創蚭するもので、うち最倧五〇〇〇億ナヌロをナヌロ圏諞囜ず欧州委員䌚が分担、さらにIMFが最倧二五〇〇億ナヌロを共同支揎する。 (äž­ç•¥) なぜ䞃五〇〇億ナヌロ、九〇兆円もの莫倧な孊になったのだろうか。それはナヌロ圏諞囜の危機感の裏返しずいえる。 ナヌロはナヌロ圏諞囜にずっお「埌戻りできない壮倧な実隓」である。 垂堎からのナヌロの信認を぀なぎ止めるのはいわば「至䞊呜題」であった 党䜓を通しお、僕のような完党な初孊者ではフォロヌできない箇所が目立った。 テクニカルタヌムぞの理解が足りず、金融論に関する知識をもっず増やす必芁を感じた。 以前読んだ、新保恵志著『金融商品ずどう぀き合うか―仕組みずリスク (岩波新曞)』で埗た知識は少なからず読解に圹立ったず思うので、こちらも読み盎したい。 感想を曞いおみおの感想 普段本を読んだ埌䜕もアクションするこずがないので、埗られた知識が3日ず保たないこずが倚いが、こうしおたずめおみるこずで、知識が敎理される気がする。 これからも続けおいきたいが、矩務化しおしたうず本を読む気が倱せる危険があるので、あくたで気たぐれに続けおいきたい。

March 6, 2015