日本応用数理学会の年会で口頭発表してきました。
内容は、平均場ゲームの数値計算についてです。
- 平均場ゲームとは、非常に数の多い多体の最適制御問題を近似する偏微分方程式です。
- 平均場ゲームを数値計算したいのですが、以下の難しさがあります。
- 一つが、方程式が非線形であることです。
- もう一つが、2本の連立方程式になっており、それぞれの変数が相互依存してしまっていることです。
- これらの問題に対して
- Cole-Hopf変換と呼ばれる変換によって、方程式を線形化し、
- Fictitous Playと呼ばれる反復計算によって、相互依存の問題を解消しました。
- これらの変換を実施した系に対して、標準的な陽的差分スキームを提案し、提案スキームが平均場ゲームに対して収束性を持つことを証明しました。
- 提案スキームを1,2次元の制御問題に適用し、妥当な結果を与えることを確認しました。
発表資料をここに置いておきます。興味のある方はご覧ください。
今回はハイブリッド開催でしたが、オンラインで発表しました。
- せっかくなので、一眼レフとマイクを使って発表を行ってみました。
少し凝った環境でオンライン学会発表してみた pic.twitter.com/02N2XwN97Y
— inody (@inody_) September 8, 2022 - 完全に自己満足ですが、発表後「声が良かった」と好評いただき嬉しかったです。
- せっかくなので、一眼レフとマイクを使って発表を行ってみました。