先日、日本での就職活動を終えました。 今年は例年と異なるスケジュールで、僕の帰国が遅れたこともあり、うまくいくか不安もあったのですが、売り手市場の後押しもあってか、最終的に幾つかの企業から内定を頂くことができました。 その中で一社を選択する際、勤務地や待遇などで一時期迷ったのですが、結局最後は「研究職としてのキャリアが積めそうか」に的を絞ることで、納得のいく選択ができたと思います。 進路先は、メーカーから独立した研究機関なので、とにかく何かしらの研究活動ができるであろうことや、企業の研究部門とは違い、目先の営利から少し離れた萌芽的な研究もできそうなことなどが魅力でした。

こちらの記事に書いた通り、ベルギーの企業からも魅力的なオファーを頂いているので、もしかすると春までに心変わりする可能性もゼロではありません。 しかしながら、帰国後2か月経って思うことは、自分が日本を以前にも増して好きだということです。 確かに日本の労働環境は、お世辞にも優れているとは言えないでしょう。 ただそれを補って余りある、日本語と、日本人と、日本の文化への愛着を感じる自分がいます。 極論、自分がどこで死にたいかを考えたとき、日本がいいと思えるのです。

終身雇用制が崩れた現代においても、ファーストキャリアの選択は重要だと思われます。 有難いことに、ベルギーの企業からは返事までにまだ時間を頂いているので、それまで進路のことは頭の片隅で意識しながら、卒業研究に力を入れたいと思います。